インド占星術(せんせいじゅつ)とは

インド占星術(せんせいじゅつ)とは

インド占星術とは、インドで長年にわたって伝承されてきた占星術です。

現在日本で浸透している占星術のほとんどは、西洋占星術がベースとなっています。
テレビや新聞などにも掲載されている星座占いは西洋占星術をシンプルにしたものであり、一般的に占星術といえば西洋占星術を意味します。
この西洋占星術は古代エジプトを起源とし、その後ヨーロッパに渡って発展してきた占星術です。

これに対してインド占星術は、インドを起原とする西洋占星術とは全く異なる系統の占星術です。
インド占星術の大元となったのは、ナクシャトラを用いた占星術です。
拍動上のツキを用いて占うこの古代の占星術は、インドからシルクロードを通じて中国へと伝えられ、二十七宿という形に進化して東洋占星術の礎となりました。
現在でも広く浸透している東洋占星術の原型は、インド占星術にあるのです。

インド占星術は、ナクシャトラを用いる形式からその後目覚ましい発展を遂げます。
中国へと伝えられ二十七宿へと発展した東洋占星術を逆輸入する形で吸収し、ギリシャから伝えられる西洋占星術の十二宮をも貪欲に取り入れ、東洋と西洋の両方の占星術の優れた部分を取り込む形で独自の進化を遂げました。
インド占星術は、いわば東洋占星術と西洋占星術のハイブリットといえる占星術なのです。

両社の技術や知識を吸収したとは言っても、ベースとなるのはインドで古代から伝承されてきた占星術です。
星の位置や動きなどは西洋占星術から伝えられたホロスコープを使用しているため我々にもなじみ深いものですが、運命の解釈などはインド占星術独自の考え方となっているため、西洋占星術まったく異なります。

インド占星術にはインド古来のヴェーダの教えが深く関係しています。
合理主義を推し進める西洋占星術との一番の違いはこの部分で、星の動きを読み取り神の考えを読み取ろうとする西洋占星術に対し、インド占星術ではあくまでも人間は自然の一部としてふるまうにとどまり、ただあるがままの運命を受け入れて自然な行いを目指しています。

インド占星術的思想では、人間は生まれたときにすでに運命が決められています。
インド占星術では、占いによってより良い未来の選択肢を選ぶというよりも、あるがままの運命を受け入れながらその中で幸せをつかむことを重要視しています。

特に人間の心の動きを知事を得意としており、人間同士の相性や性格診断、恋愛などを占う時に強みを発揮します。
人間同士の関係を占いを通じて認識することでより良い方向へと導き、幸せをつかめるように促すのがインド占星術です。

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