奇門遁甲(きもんとんこう)とは

奇門遁甲(きもんとんこう)とは

奇門遁甲(きもんとんこう)は、もともとは吉方位を占うことで戦を有利に進める兵法として用いられた占いのひとつです。
中国唐代に始まるとの説もある歴史の古い占いで、中国では奇門遁甲のほかに「太乙神数(たいいつしんすう)」と「六壬神課(りくじんしんか)」を合わせて「三式」とも呼ばれています。
三式は、それぞれ特徴や目的が異なり、これらを組み合わせて天・人・地のすべてを見極めることができる秘儀として伝えられてきました。
国家の運命を大きく分ける判断が必要な場合に用いたことを起源としているだけに、奇門遁甲にも方位術としての性質にとどまらず、大きな転機に際して、あるべき未来の適正な予測判断の手がかりとして、今日注目されているのです。

奇門遁甲の占いに必要なのが、遁甲盤というものです。
遁甲盤にはいくつかの種類や作法がありますが、今日一般的なのは活盤式とタイプです。
この遁甲盤を作成するにあたって、二十四節気(にじゅうしせっき)や干支(かんし、又はえと)から遁甲局数を割り出して使われます。
遁甲盤の作成方法や占い方は地域や時代によっていくつもの作法があり、国際的に統一されたものは現在のところ存在しませんが、それぞれの流派ごとに独自の研究を深めながら技術が継承されています。

奇門遁甲の基本的な特徴である方位占いという点では、いくつかの選択肢に迷うようなシーンで用いると効果的でしょう。
また、奇門遁甲は詳細な方位を示す点で優れていることから、例えばオフィスや家屋の引っ越し先を決めるような今後の行き先を占うシーンにも役立つでしょう。

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風水のように、方位に深くかかわる技法は中国で特に発達した占いです。
こうした方位占いは、占いを必要とするごく一般の人達が求める日常的な要求としては成果が限定的との見方も確かにあります。
しかし、古代中国で一国の存亡をかける場面で使われてきたように、人間の営みを正しい方位に導いてくれる占いは、一人の人間の人生においても、極めて大きな転機となる時、あるいは非常に大きな危険や災いを回避する場面などのように、大きな決断を要するような場面に向いているといえるでしょう。

そういう意味では、奇門遁甲だけにとどまらず、太乙神数と六壬神課をあわせて、総合的な未来の開運を目指して占うことが理想的といえます。
ただし、太乙神数と六壬神課については日本のみならず本国中国においても今日では知識と経験をもつ専門家が少ないのが現状です。
こうした古い歴史を継承する技術の研究が今後盛んになることが期待されます。

方位盤を用いて特定の日時における吉凶を見定める鑑定方法。
古代中国発祥の占術で、諸葛亮孔明などの軍師も兵法の一種として活用していたと言われるほど優れた予見力を誇っています。
日本に伝わったのは6〜7世紀ごろなので、非常に歴史と実績のある占いと言えます。

陰陽五行説に代表される中国の占術は、運の流れと方位には密接な関係があるという思想がもとになっています。
そのため、奇門遁甲でも個人の出生ではなく暦に応じた方位の運気を調べていきます。
縁起の良い方向を知ることで、引越しや出張などのアクションを始める際に行動の指針を正確に定めることができます。
風水の一種と考えれば初心者の方でも分かりやすいのではないでしょうか。

奇門遁甲で占う際には、まず「方位盤」と呼ばれる3×3のマス目を作成します。
各マスは左上のマスから時計回りに、東南、南、南西、西、北西、北、北東、東を意味しています。
そして8つのマス目に、吉凶を決める以下の4種類のファクターを書き込んでいきます。

◆八門

方位の運気をつかさどる8種類の門。
上吉門(生門・休門・開門)、中吉門(景門)、中凶門(傷門・杜門)、大凶門(驚門・死門)の4種類に大別されており、大まかな吉凶を見極めることができます。

◆八神

方位の吉凶をつかさどる8種類の神。
五吉神(太陰・直符・六合・九天・九地)と三凶神(朱雀・騰蛇・勾陳)に大別されており、八門と組み合わせればその方位の吉凶の大半が分かります。

◆九星

天蓬、天?、天冲、天輔、天禽、天心、天柱、天任、天英の9種類。
その方位に宿る星の吉凶は、冠婚葬祭などの行事を開催する際に良し悪しの目安として活用されることが多いです。

◆格局

乙・丙・丁の三奇と、戊・己・庚・辛・壬・癸の六儀をかけ合わせた要素。
その組み合わせによって吉凶が異なり、時刻の変化による運気を見定めることができます。
日本版の奇門遁甲では非常に重視されます。

8種類のマス目に割り振られた各ファクターの吉凶を数値化して合算すれば、特定日時における「おすすめ」の方位を判別することができます。
凶を避けて吉を選ぶことで、幸運に守られた人生を歩むことが可能となります。

なお、これらのファクターの割り振り方は、各占い師の持っている暦表によって微妙に異なります。
したがって、術師が違えば奇門遁甲の占い結果も多少は変わってきます。

あまり結果を極端に恐れずに、各方位の吉凶は参考程度にチェックするようにしましょう。

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